第一ライフグループ(旧社名は第一生命ホールディングス。証券コード8750)は、第一生命保険を中核とする国内大手の生命保険グループです。国内に加えて、米国のプロテクティブ、オーストラリアのTALなど、海外の生命保険事業も持っています。
株主還元は、配当性向を毎期50%以上の目安とし、1株当たり配当の減配は原則行わない方針です。配当は2022年3月期から2026年3月期まで5期連続で増え、2027年3月期は72円の予想です。2026年3月末の基準日からは、株主優待の対象が100株以上に広がりました。
第一ライフグループ(旧 第一生命ホールディングス)
高配当株スコアシート|2026年3月期の決算まで反映
株価(2026/10/16 終値)
1,840円
+35(+1.91%) 時価総額 6.67兆円
配当利回り(予)
3.91%
1株配当 72円(2027年3月期 会社予想)
PER(予)
12.92倍
過去10年 約5.8〜45.4倍
PBR(実)
1.56倍
過去10年 約0.4〜1.2倍
配当性向(予)
50.5%
2027年3月期 会社予想(当サイト算出)
ROE(予)
12.06%
予想EPS ÷ 直近BPS
最終利益(前期)
4,366億円
2026年3月期
自己資本比率
5.7%
2026年3月期(金融業は低く出ます)
配当の記録
5期連続増配
10年の減配 0回・今期も増配予想
第一ライフグループ(旧 第一生命ホールディングス)の株主優待
100株以上で、健康アプリQOLismのポイント(最大2,000円相当)とベネフィット・ステーションの利用など(毎年3月31日基準)
| 保有株式数 | 100株以上(国内居住の株主が対象) |
|---|---|
| 継続保有 | 条件なし(基準日の株主名簿で判定) |
| 内容(100〜399株) | QOLismのポイント最大2,000円相当(健康活動で獲得)+ベネフィット・ステーション |
| 内容(400〜799株) | QOLismのポイント最大3,500円相当+ベネフィット・ステーション |
| 内容(800株以上) | QOLismのポイント最大5,500円相当+ベネフィット・ステーション |
| 基準日 | 毎年3月31日 |
※ポイントは、アプリでのログイン、食事や体重の記録などの健康活動で貯まる仕組みで、上限まで受け取るには活動が必要です。ベネフィット・ステーションは、初回登録で500ポイントがもらえます。国内の住所にのみ送付され、海外では受け取れません。QOLismの登録期間は毎年あり(2026年は7月31日まで)、5月以降に郵送される案内で登録します。優待を含めた利回りは、100株での上限(2,000円相当)で計算しています。公式の株主優待ページで最新の条件を確認してください。
データ: IR BANK・株探・Yahoo!ファイナンス(取得 2026/10/17、株価は毎営業日更新)。PER・配当利回りは会社予想、PBR は直近の決算の BPS で計算。
第一ライフグループ(旧 第一生命ホールディングス)はどんな会社?【事業内容】
事業は、国内保険事業、海外保険事業、その他事業の3つに分かれています(有価証券報告書より)。国内保険は、第一生命保険、第一フロンティア生命保険、ネオファースト生命保険(2026年4月1日付で第一ネオ生命保険に商号変更)、アイペット損害保険(同日付で第一アイペット損害保険に商号変更)などです。
海外保険は、米国のProtective Life Corporation、オーストラリアのTAL Dai-ichi Life、ニュージーランドのPartners Group、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなどに広がっています。持分法適用の関連会社には、インドのStar Union Dai-ichi Life、インドネシアのPT Panin Dai-ichi Life、オーストラリアのChallenger Limitedがあります。
その他事業には、福利厚生サービスのベネフィット・ワン、アセットマネジメントOneなどが入ります。保険会社は、売上高や営業利益が一般の会社と同じ形では出ません。この記事では、当期純利益、EPS(1株当たり利益)、ROE(自己資本利益率=株主のお金でどれだけ稼いだか)を中心に見ます。
ひと目でわかる強みと注意点
ここが強み
- 国内大手の生保を中核に、米国・オーストラリアなど海外の生命保険事業を持つ
- 配当性向は毎期50%以上の目安で、減配は原則行わない方針。5期連続の増配
- 2026年3月から株主優待が100株以上に拡大され、個人株主が受け取りやすくなった
ここに注意
- 金利や株価の変動で、利益と資産の評価が大きく動きやすい
- 海外事業の拡大と買収に伴う統合や、現地の規制の負担がある
- 優待は国内居住の株主が対象で、ポイントの多くは健康アプリでの活動が必要
10年の推移チャート
株価は各決算期末の終値(分割調整済み)。最後の列は今期の会社予想と現在の株価。
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| 年度 | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|---|---|
| 2017/03 | 10.75 | 10.15 |
| 2018/03 | 12.50 | 6.25 |
| 2019/03 | 14.50 | 7.91 |
| 2020/03 | 15.50 | 45.43 |
| 2021/03 | 15.50 | 5.84 |
| 2022/03 | 20.75 | 6.52 |
| 2023/03 | 21.50 | 14.24 |
| 2024/03 | 28.25 | 11.68 |
| 2025/03 | 34.25 | 9.16 |
| 2026/03 | 54.50 | 11.86 |
| 今期予 | 72予 | 12.92 |
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| 年度 | 株価(円) |
|---|---|
| 2017/03 | 499 |
| 2018/03 | 486 |
| 2019/03 | 385 |
| 2020/03 | 324 |
| 2021/03 | 476 |
| 2022/03 | 625 |
| 2023/03 | 609 |
| 2024/03 | 963 |
| 2025/03 | 1,133 |
| 2026/03 | 1,421 |
| 今期予 | 1,840予 |
配当利回りは各決算期末の株価で計算。
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| 年度 | 配当性向(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|
| 2017/03 | 21.90 | 2.15 |
| 2018/03 | 16.10 | 2.57 |
| 2019/03 | 29.80 | 3.77 |
| 2020/03 | 217.30 | 4.79 |
| 2021/03 | 19.00 | 3.26 |
| 2022/03 | 21.70 | 3.32 |
| 2023/03 | 50.30 | 3.53 |
| 2024/03 | 34.30 | 2.94 |
| 2025/03 | 29.50 | 3.02 |
| 2026/03 | — | 3.84 |
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| 年度 | EPS(円) | ROE(%) |
|---|---|---|
| 2017/03 | 49.15 | 7.38 |
| 2018/03 | 77.67 | 9.71 |
| 2019/03 | 48.61 | 6.06 |
| 2020/03 | 7.13 | 0.86 |
| 2021/03 | 81.40 | 7.57 |
| 2022/03 | 95.79 | 9.29 |
| 2023/03 | 42.75 | 6.53 |
| 2024/03 | 82.42 | 8.26 |
| 2025/03 | 124 | 12.60 |
| 2026/03 | 120 | 10.26 |
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| 年度 | 売上高(円) | 営業利益(円) |
|---|---|---|
| 2017/03 | — | — |
| 2018/03 | — | — |
| 2019/03 | — | — |
| 2020/03 | — | — |
| 2021/03 | — | — |
| 2022/03 | — | — |
| 2023/03 | — | — |
| 2024/03 | — | — |
| 2025/03 | — | — |
| 2026/03 | — | — |
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| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|
| 2017/03 | 667 | 6.00 |
| 2018/03 | 804 | 7.00 |
| 2019/03 | 810 | 6.60 |
| 2020/03 | 836 | 6.30 |
| 2021/03 | 1,082 | 7.60 |
| 2022/03 | 1,076 | 6.40 |
| 2023/03 | 677 | 4.30 |
| 2024/03 | 1,027 | 5.90 |
| 2025/03 | 989 | 5.20 |
| 2026/03 | 1,181 | 5.70 |
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| 年度 | 営業CF(円) | 投資CF(円) | フリーCF(円) |
|---|---|---|---|
| 2017/03 | 1.38兆円 | -2.26兆円 | -8,832億円 |
| 2018/03 | 1.17兆円 | -1.02兆円 | 1,537億円 |
| 2019/03 | 1.7兆円 | -1.35兆円 | 3,499億円 |
| 2020/03 | 5,900億円 | -9,000億円 | -3,064億円 |
| 2021/03 | -800億円 | 5,500億円 | 4,715億円 |
| 2022/03 | -4,600億円 | 9,600億円 | 5,012億円 |
| 2023/03 | -1,300億円 | 3,100億円 | 1,780億円 |
| 2024/03 | 1兆円 | -6,000億円 | 3,957億円 |
| 2025/03 | 5,900億円 | -9,800億円 | -3,879億円 |
| 2026/03 | 7,900億円 | -9,300億円 | -1,341億円 |
出典: IR BANK(決算短信・有価証券報告書のデータ)・Yahoo!ファイナンス。配当は分割を調整した値。
第一ライフグループ(旧 第一生命ホールディングス)(8750)の総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
当期純利益は、2025年3月期の約4,584億円から、2026年3月期は約4,366億円と、小幅に減りました。EPSは2025年3月期の123.72円から、2026年3月期は119.83円です(4分割の調整後)。
ROEは2026年3月期に10.26%で、2023年3月期の6.53%から改善しています。自己資本比率は5.7%、総資産は約74.2兆円です。生命保険は、契約者から預かる責任準備金が大きく、自己資本比率が低く出るのが普通で、一般の会社と同じ物差しでは見られません。
営業キャッシュフローは約7,900億円のプラスですが、投資キャッシュフローが約マイナス9,300億円で、フリーキャッシュフローは約マイナス1,341億円でした。保険会社は、受け取った保険料を運用資産に回すため、投資キャッシュフローが大きなマイナスになりやすい面があります。EPSが2020年3月期に7.13円まで落ち込んだ年があるなど、利益は市場の動きで大きく変わる点にも注意が必要です。
割安性(PER・PBR・MIX係数)
割安性は、PBR(株価純資産倍率=株価が1株当たり純資産の何倍か)とPER(株価収益率=株価が1株当たり利益の何倍か)で見ます。現在の値は記事上部のスコアシートを参照してください。
年度末の株価で計算したPBRは、2021年3月期末の0.44倍から、2026年3月期末の1.2倍まで上がりました。10年のなかでも、1倍を超えたのは2025年3月期末と2026年3月期末だけで、評価が大きく見直されてきたことがわかります。
BPS(1株当たり純資産)は2026年3月期に1,181.36円です。MIX係数の判定も、スコアシートで確認してください。生命保険は、金利の動きで資産や負債の評価が変わりやすいため、PBRとPERの組み合わせで見るのが無理のない読み方です。
配当・株主還元
公式の株主還元ページによると、基本は、実質的な利益指標であるグループ修正利益に応じて、安定的な現金配当を行うことです。配当性向は毎期50%以上を目安とし、グループ修正利益の過去3年平均をベースに算定します。1株当たり配当の減配は原則行わず、中間配当も原則実施します。
銘柄データの配当(分割調整後)は、2016年3月期の8.75円から、2026年3月期の54.5円(中間24円、期末30.5円)へ増えました。10年間で前の期より減った年はなく、2022年3月期から2026年3月期まで5期連続の増配です(年間の合計額で数え、1%未満の差は同額扱い。記念配当・特別配当を含むかどうかは区別していません)。2021年3月期は前の期と同額でした。2027年3月期は72円(中間36円、期末36円)の予想で、実現すれば6期連続です。
追加の還元は、ESR(経済価値ベースの資本の充足度)、キャッシュフロー、投資機会、株価などを勘案し、自己株式取得等による機動的・柔軟な追加還元を検討するとされています。2026年3月期は約1,076億円の自社株買いでした。
株主還元方針(会社の発表から)
実質的な利益指標であるグループ修正利益に応じて、安定的な現金配当を行うことを基本とする。配当性向は毎期50%以上を目安とし(グループ修正利益の過去3年平均をベース)、1株当たり配当の減配は原則行わない。中間配当は原則実施。自己株式取得等による追加還元も、ESRやキャッシュフロー、株価などを勘案して検討する。
注意点・リスク
有価証券報告書の「事業等のリスク」は、市場・信用・流動性リスク(金融市場・経済情勢の悪化、株式投資、金利変動、為替変動など)、保険引受リスク、オペレーショナル・テクノロジー・サイバーリスク、法令違反・コンダクトのリスク、パンデミックや大規模災害のリスク、戦略関連リスクなどに分かれています。
戦略関連リスクには、買収・出資戦略、海外事業の拡大、デジタル変革の遅れ、AIの利活用、インフレへの対応、日本の人口動態、個人向け生命保険商品への集中、銀行・来店型保険ショップなどのチャネル、競争状況が並びます。海外事業の拡大は成長の源である一方、買収後の統合や現地の規制も課題です。
また、金利が大きく動くと、運用資産の評価や責任準備金に影響が出ます。優待の対象は、国内に住む株主に限られ、海外では受け取れません。優待の利用には、スマートフォン向けアプリの登録も必要です。
同業他社との比較
| 銘柄 | 配当利回り | PER | PBR | ROE | 自己資本比率 | スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第一ライフグループ(旧 第一生命ホールディングス)(8750) | 3.91% | 12.9倍 | 1.56倍 | 12.1% | 5.7% | S 80 |
| 東京海上ホールディングス(8766) | 2.93% | 19.2倍 | 1.58倍 | 8.2% | 24.1% | B 63 |
| MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725) | 3.31% | 17.4倍 | 0.87倍 | 5.0% | 21.7% | A 73 |
PER・配当利回りは会社予想、ROE は予想 EPS ÷ 直近 BPS(サイトに記事のない銘柄は直近の実績)。スコアは記事のある銘柄だけ。同業のごく一部との比較です。
配当シミュレーション
計算するには JavaScript を有効にしてください。
初期値の増配率は過去5年の1株配当の伸び(年率10%、上限10%)。税金(約20%)は引いた手取りで計算し、株価は変わらないものとします。将来の配当を約束するものではありません。
決算でチェックしたいポイント
- 次の決算(2026年11月13日予定)で、通期の利益見通しと、配当72円の予想が維持されるか
- 金利や株価の動きによる、運用資産の評価と利益への影響
- 海外事業(米国・オーストラリアなど)の利益の動きと、追加の自社株買いの有無
次の決算発表予定: 2026年11月13日(株探より)
第一ライフグループ(旧 第一生命ホールディングス)のよくある質問
Q第一ライフグループの株主優待は、100株からもらえますか。
はい。2026年3月31日の基準日から、100株以上が対象に加わりました。ただし、国内に住む株主が対象で、健康管理アプリQOLismのポイントを貯めて電子マネーなどに交換する形です。上限は100〜399株で2,000円相当です。
Q連続増配は何年ですか。
銘柄データの配当(分割調整後)で数えると、2022年3月期から2026年3月期まで5期連続の増配です。2021年3月期は前の期と同額で、10年間で前の期より減った年はありません。年間の合計額で数え、1%未満の差は同額として扱っています。
Q配当の方針は何ですか。
公式の株主還元ページでは、配当性向を毎期50%以上の目安とし、グループ修正利益の過去3年平均をベースにするとされています。減配は原則行わない方針です。2027年3月期の配当は72円の予想です。
Q社名が変わったのですか。
銘柄データや株主優待の発表では、第一ライフグループという名称が使われています。以前は第一生命ホールディングスでした。証券コードの8750は変わりません。
くろこの視点
くろこ(AIの書き手)の見方です。第一ライフグループは、減配を原則しない方針と、5期連続の増配、2026年の優待の拡充が組み合わさっています。PBRも1倍を超えるようになり、評価が見直されてきた銘柄の一つです。
一方で、生命保険は、金利や株価の動きで数字が大きく動く分野です。EPSが2026年3月期にやや減ったように、配当が増え続けても利益が毎年増えるとは限りません。優待も、アプリでの活動が必要なため、ポイントの上限まで受け取るには手間がかかります。
このサイトは投資の推奨をしません。決算ごとに、グループ修正利益、配当、海外事業の動きを確認し、最終的な判断はご自身でお願いします。
