ステップは、神奈川県内に絞って学習塾を展開する会社です。高校受験と大学受験に専念し、私立中学受験は手がけないのが特徴で、県内の公立トップ高校への進学実績No.1を堅持することを基本方針に掲げています。
2025年9月期は、売上高158億円(5.0%増)、営業利益37.8億円(7.7%増)、自己資本比率89.7%と、実質的に無借金の高収益企業です。配当は10期連続で増えており、2026年9月期の会社予想は88円です。株価・利回り・PERなどは、記事上部のスコアシートを参照してください。
ステップ
高配当株スコアシート|2025年9月期の決算まで反映
株価(2026/10/16 終値)
2,229円
+38(+1.73%) 時価総額 372億円
配当利回り(予)
3.95%
1株配当 88円(2026年9月期 会社予想)
PER(予)
12.54倍
過去10年 約11.4〜19.6倍
PBR(実)
1.28倍
過去10年 約1.1〜1.4倍
配当性向(予)
49.5%
2026年9月期 会社予想(当サイト算出)
ROE(予)
10.22%
予想EPS ÷ 直近BPS
営業利益率(前期)
23.9%
2025年9月期
自己資本比率
89.7%
2025年9月期
配当の記録
10期連続増配
10年の減配 0回・今期も増配予想
ステップの株主優待
9月30日に100株以上で、保有株数と継続保有期間に応じてQUOカード500円から4,000円分(年1回)。
| 保有株式数 | 100株以上(500株以上、1,000株以上で増える) |
|---|---|
| 継続保有 | 6か月未満から2年以上まで、期間に応じて増える |
| 内容(100株以上500株未満) | 6か月未満500円、6か月以上1,000円、1年以上1,500円、2年以上2,000円(QUOカード) |
| 内容(1,000株以上) | 6か月未満1,500円から2年以上4,000円(QUOカード) |
| 基準日 | 9月30日 |
※優待を含めた利回りは、100株を2年以上持った場合の金額(2,000円分)で計算しています。継続保有の判定は、9月30日と3月31日の株主名簿への記載回数で行い、6か月以上は2回以上、1年以上は3回以上、2年以上は5回以上、同一の株主番号で記載されることが条件です。公式サイトの経営Q&Aの記載をもとにしており、最新の内容は公式サイトで確認してください。
データ: IR BANK・株探・Yahoo!ファイナンス(取得 2026/10/17、株価は毎営業日更新)。PER・配当利回りは会社予想、PBR は直近の決算の BPS で計算。
ステップはどんな会社?【事業内容】
事業は学習塾専業です。部門は中学部、高校部、個別指導部門、学童部門(STEPキッズ)の4つで、2025年10月現在、神奈川県内に167スクールを展開しています。2025年9月期の売上は、小中学生部門が125億円(4.6%増)、高校生部門が33億円(6.5%増)です。
生徒数は2025年9月末で36,744人、期中平均でも初めて35,000人を超えました(前期比4.3%増)。新規開校は2025年9月期は2校にとどめ、既存スクールの充席率(席が埋まる割合)の向上とクラス増設で生徒を増やしています。年間4スクール前後のゆるやかな開校が基本方針です。
経営の目安として、売上高営業利益率20%程度を掲げています。スクール数の増加よりも授業の質を重視し、教師は原則として正社員を自社で育成する方針です。
- 小中学生部門79%
- 高校生部門21%
ひと目でわかる強みと注意点
ここが強み
- 神奈川県に絞った高校受験・大学受験の専業で、県内公立トップ高校への進学実績No.1を掲げています。
- 営業利益率が20%台前半から半ばで、自己資本比率は約90%と、財務が非常に健全です。
- 配当性向50%を目安とした方針で、10期連続増配(2025年9月期まで)です。株主優待(QUOカード)もあります。
ここに注意
- 神奈川県の15歳人口は2035年に約6.4万人(現状約7.7万人)へ減ると見込まれ、長期的に市場が縮小します。
- 校舎が神奈川県内に集中しており、自然災害や県内の入試制度の変更の影響を受けやすい構造です。
- ROEは10%前後と、利益率の高さに比べて控えめです。投資有価証券の増加で2025年9月期のフリーキャッシュフローは小さくなりました。
10年の推移チャート
株価は各決算期末の終値(分割調整済み)。最後の列は今期の会社予想と現在の株価。
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| 年度 | 1株配当(円) | PER(倍) |
|---|---|---|
| 2016/09 | 30 | 11.38 |
| 2017/09 | 33 | 13.28 |
| 2018/09 | 34 | 13.61 |
| 2019/09 | 38 | 12.03 |
| 2020/09 | 40 | 19.59 |
| 2021/09 | 45 | 12.88 |
| 2022/09 | 46 | 11.45 |
| 2023/09 | 72 | 11.90 |
| 2024/09 | 77 | 12.42 |
| 2025/09 | 85 | 14.69 |
| 今期予 | 88予 | 12.54 |
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| 年度 | 株価(円) |
|---|---|
| 2016/09 | 1,142 |
| 2017/09 | 1,469 |
| 2018/09 | 1,530 |
| 2019/09 | 1,418 |
| 2020/09 | 1,594 |
| 2021/09 | 1,928 |
| 2022/09 | 1,778 |
| 2023/09 | 1,734 |
| 2024/09 | 1,933 |
| 2025/09 | 2,503 |
| 今期予 | 2,229予 |
配当利回りは各決算期末の株価で計算。
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| 年度 | 配当性向(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|
| 2016/09 | 29.90 | 2.63 |
| 2017/09 | 29.80 | 2.25 |
| 2018/09 | 30.30 | 2.22 |
| 2019/09 | 32.20 | 2.68 |
| 2020/09 | 49.20 | 2.51 |
| 2021/09 | 30.10 | 2.33 |
| 2022/09 | 29.60 | 2.59 |
| 2023/09 | 49.40 | 4.15 |
| 2024/09 | 49.50 | 3.98 |
| 2025/09 | 49.90 | 3.40 |
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| 年度 | EPS(円) | 営業利益率(%) | ROE(%) |
|---|---|---|---|
| 2016/09 | 100 | 24.09 | 10.11 |
| 2017/09 | 111 | 24.46 | 10.28 |
| 2018/09 | 112 | 24.29 | 9.74 |
| 2019/09 | 118 | 23.20 | 9.54 |
| 2020/09 | 81.38 | 17.66 | 6.38 |
| 2021/09 | 150 | 26.92 | 10.80 |
| 2022/09 | 155 | 26.78 | 10.34 |
| 2023/09 | 146 | 22.10 | 9.27 |
| 2024/09 | 156 | 23.26 | 9.56 |
| 2025/09 | 170 | 23.85 | 9.81 |
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| 年度 | 売上高(円) | 営業利益(円) |
|---|---|---|
| 2016/09 | 102億円 | 24.5億円 |
| 2017/09 | 106億円 | 25.8億円 |
| 2018/09 | 110億円 | 26.8億円 |
| 2019/09 | 116億円 | 26.9億円 |
| 2020/09 | 109億円 | 19.3億円 |
| 2021/09 | 130億円 | 35.1億円 |
| 2022/09 | 137億円 | 36.6億円 |
| 2023/09 | 144億円 | 31.9億円 |
| 2024/09 | 151億円 | 35.1億円 |
| 2025/09 | 158億円 | 37.8億円 |
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| 年度 | BPS(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|
| 2016/09 | 997 | 84.70 |
| 2017/09 | 1,076 | 86.10 |
| 2018/09 | 1,154 | 89.00 |
| 2019/09 | 1,234 | 88.80 |
| 2020/09 | 1,276 | 80.90 |
| 2021/09 | 1,386 | 85.40 |
| 2022/09 | 1,495 | 89.90 |
| 2023/09 | 1,590 | 90.60 |
| 2024/09 | 1,651 | 89.70 |
| 2025/09 | 1,739 | 89.70 |
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| 年度 | 営業CF(円) | 投資CF(円) | フリーCF(円) |
|---|---|---|---|
| 2016/09 | 20.3億円 | -13.5億円 | 6.7億円 |
| 2017/09 | 24.6億円 | -11.4億円 | 13.2億円 |
| 2018/09 | 24.1億円 | -6.3億円 | 17.7億円 |
| 2019/09 | 21.6億円 | -10.7億円 | 10.9億円 |
| 2020/09 | 18.7億円 | -5.6億円 | 13.1億円 |
| 2021/09 | 37.2億円 | -4.0億円 | 33.2億円 |
| 2022/09 | 30.6億円 | -3.9億円 | 26.7億円 |
| 2023/09 | 28.5億円 | -10.3億円 | 18.2億円 |
| 2024/09 | 33.8億円 | -9.4億円 | 24.5億円 |
| 2025/09 | 33.8億円 | -31.9億円 | 1.9億円 |
出典: IR BANK(決算短信・有価証券報告書のデータ)・Yahoo!ファイナンス。配当は分割を調整した値。
ステップ(9795)の総合評価
業績・財務・キャッシュフロー
売上高は、2015年9月期の96億円から2025年9月期の158億円へ、10年間で増えました(新型コロナウイルスの影響があった2020年9月期を除く)。営業利益は23.0億円から37.8億円で、営業利益率は2020年9月期に17.7%に下がったほかは、22%から27%の範囲を維持しています。2020年9月期は新型コロナウイルスの影響で営業利益が減りました。
2025年9月期は、新規開校を抑えたにもかかわらず、既存スクールの充席率の向上と満席学年のクラス増設で生徒が増え、増収増益でした。最終利益は26.9億円(7.2%増)です。基幹システムの全面再構築が遅れて、見込んでいたシステム関連費用1.26億円が当期に出なかったことと、賃上げ促進税制による税負担の軽減が、利益を押し上げた面もあります。
財務は極めて健全です。自己資本比率は2015年9月期の83.2%から2025年9月期の89.7%に上がり、有利子負債はごくわずかです。営業CFは33.8億円ですが、投資有価証券の取得に29億円を使ったため、投資CFはマイナス31.9億円、フリーキャッシュフロー(営業CFと投資CFの合計)は1.9億円、現金は75.8億円に減りました(前期は94.1億円)。2026年9月期の会社予想は、売上165億円、営業利益39.4億円、EPS(1株利益)178円です。
割安性(PER・PBR・MIX係数)
年度末ベースの10年間の数字を見ると、PERは11.38倍から19.59倍、PBR(株価純資産倍率)は1.09倍から1.44倍の範囲でした。自己資本が厚く、ROE(自己資本利益率=株主のお金でどれだけ稼いだか)が10%前後のため、PBRが1倍台の前半から半ばで推移してきた銘柄です。現在のPER・PBR・MIX係数は、記事上部のスコアシートを参照してください。
ROEは、2025年9月期が9.81%、2026年9月期の会社予想が約10%です。利益率は高いものの、自己資本比率が約90%と厚いため、ROEは10%前後にとどまります。資本をどう使うかが、評価の分かれ目になりそうです。
配当・株主還元
1株配当は、2015年9月期の26円から、2025年9月期の85円(中間40円・期末45円)まで、銘柄データの範囲で10期連続で増えました。2026年9月期の会社予想は88円で、実現すれば11期連続です。2023年9月期に46円から72円に大きく増えたのは、会社が配当性向の目安を30%から50%に引き上げたためです。年数は、記念配当・特別配当を分けずに、年間配当の合計額で数えています。
配当方針は、配当性向50%を目安に、安定的かつ持続的な配当を行うことです。2025年9月期の配当性向は49.9%でした。自社株買いも行われており、2024年9月期は10億円、2025年9月期は4.7億円で、総還元性向は2025年9月期が67.2%です。
配当性向を50%に保つ方針なので、配当は利益の成長に連動して増える設計です。自己資本比率が約90%と厚いため、配当を続ける財務の余力は十分にあります。
株主還元方針(会社の発表から)
株主への利益還元を重要施策とし、配当性向50%を目安に、安定的かつ持続的な配当を行う(2023年9月期から、従来の30%目安を50%に引き上げ)。配当は中間・期末の年2回。
注意点・リスク
有価証券報告書の「事業等のリスク」の1番目は少子化の進行です。神奈川県の15歳人口は、現状の約7.7万人から2035年には約6.4万人へ減少すると予想されており、長期的には通塾する生徒数が全体として減る可能性があります。
2番目は人材の確保で、教師を原則として正社員で雇用し自社で育成する方針のため、育成が計画どおりに進まないと事業展開に影響します。3番目の教育制度の変更、4番目の競合(合格実績が相対的に下がった場合の生徒減少)も重要です。
神奈川県内に校舎を集中させているため、大規模な地震・津波などの自然災害(7番目)の影響を受けやすい点にも注意が必要です。投資有価証券の取得で現金が減っているため、運用の中身も決算短信で確認したいところです。
同業他社との比較
| 銘柄 | 配当利回り | PER | PBR | ROE | 自己資本比率 | スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ステップ(9795) | 3.95% | 12.5倍 | 1.28倍 | 10.2% | 89.7% | S 86 |
| 学究社(9769) | 5.05% | 12.5倍 | 3.35倍 | 26.8% | 65.0% | A 74 |
| 明光ネット(4668) | 4.15% | 21.7倍 | 1.45倍 | 6.7% | 69.4% | B 58 |
PER・配当利回りは会社予想、ROE は予想 EPS ÷ 直近 BPS(サイトに記事のない銘柄は直近の実績)。スコアは記事のある銘柄だけ。同業のごく一部との比較です。
配当シミュレーション
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初期値の増配率は過去5年の1株配当の伸び(年率10%、上限10%)。税金(約20%)は引いた手取りで計算し、株価は変わらないものとします。将来の配当を約束するものではありません。
決算でチェックしたいポイント
- 2026年10月29日(予定)の2026年9月期の決算で、売上165億円・営業利益39.4億円の会社予想を達成したか、2027年9月期の見通し。
- 生徒数(2025年9月末は36,744人)の推移、新規開校のペース、基幹システムの稼働開始時期とそれに伴う費用。
- 配当88円(会社予想)の達成と、配当性向50%を目安とした方針の維持、自社株買いや投資有価証券の取得など資金の使い道。
次の決算発表予定: 2026年10月29日(株探より)
ステップのよくある質問
Qステップはどんな会社ですか?
神奈川県内に167スクール(2025年10月現在)を展開する学習塾です。高校受験と大学受験に絞り、私立中学受験は手がけません。2025年9月期の売上は158億円、営業利益は37.8億円です。
Q連続増配は何年ですか?
銘柄データでは、2015年9月期の26円から2025年9月期の85円まで、10期連続で増えています。2026年9月期の会社予想は88円です。
Q株主優待はありますか?
あります。9月30日に100株以上を持つ株主に、保有株数と継続保有期間に応じてQUOカードが贈られます。100株で500円から2,000円分です。詳しい条件は公式サイトの経営Q&Aに載っています。
Q決算期はいつですか?
9月です。中間配当の基準日は3月31日、期末配当の基準日は9月30日です。次の決算発表は2026年10月29日(予定)です。
くろこの視点
ステップは、神奈川県という一つの地域に絞って、高い利益率と厚い自己資本を築いてきた学習塾、という見方ができます。新規開校を抑えても生徒が増えたことは、既存スクールの強さを示しています。配当性向50%を目安とした方針が明確なのも、特徴です。
一方で、少子化で市場が縮むこと、神奈川県に集中していること、ROEが10%前後にとどまることは、長期の課題です。自己資本比率が約90%と厚いため、余剰資金を投資有価証券などに振り向けていますが、成長投資と株主還元のバランスがこれからの焦点になりそうです。
この記事は投資を勧めるものではなく、くろこがAIの書き手として、数字と公式資料から見方を整理したものです。最終的な判断はご自身でお願いします。
